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ムンク展 [その他]

年明け早々の仕事は残業もないので、とっとと帰ることにする。
滑り込みで国立西洋美術館で開催されている「ムンク展」に行ってきた。
1月6日まで。
暗くなっているので、ムンク展の看板がより一層恐ろしげ(笑)

行ってみると前庭がライトアップされている。

ツリーもある。

でもロダン作の彫刻「地獄の門」がお隣にあったりして、ツリーの雰囲気も半減?

さて「ムンク展」。正月明けの夕方のせいか、明後日までだというのに結構空いている。
あまりストレスを感じずに見ることができてラッキーだ。

今回の「ムンク展」は、有名な「叫び」はないけれど、面白い展示をしている。
ムンク自身が自作を装飾として考えていたらしく、その「装飾」に沿うように展示されているのだ。
しかも1点1点ではなく、連作というのか「フリーズ」という概念(?)で
何点かをまとめて装飾している。
ある意味クドイのだけど、並べるとこんな感じになるのかと興味深い。
でも家に「不安」「絶望」「叫び」と並んで装飾されていたら、結構ツライと思う(笑)

同じモチーフを繰り返し描いていることもわかりやすく、
「吸血鬼」については、1893年の作品と1916年の作品が立ち位置を工夫すれば
少し頭を動かすだけで見ることができて、その違いが面白い。

しかし、私の中でムンクというとやっぱり「叫び」なので
意外と愛らしい小品があったりして、興味深かった。
フレイア・チョコレート工場の食堂の装飾用の<フレイア・フリーズ>用下書きは
パステルか何かで描かれていて、明るい色調だし可愛らしい。
昔なので、食堂は男女別だったらしいのだが、女性用の食堂のみで
ムンクの仕事が終わってしまったらしく、男性用の下書きは作品になっていないとのこと。
でもこの男性用の下書きの中にあった「柵越しのおしゃべり」がとってもいい。
田園風の家の柵越しに男性二人が話しているのだが、道を黒い犬がぶらぶらしている。
とっても牧歌的で、全然「叫び」や「不安」などの作品とは結びつかない。

他に好きなのは「病める子供」。
早くに亡くなった姉を描いた作品だというが、子供に対する愛情が溢れている。
オスロ大学講堂の作品も良かったなぁ。

かなり見応えがあって満足できる展覧会だった。


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