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2008/11/22 ボリショイバレエ「ドン・キホーテ」 [バレエ]

怒涛のバレエラッシュが始まった。
まずは、津の県民総合文化センターの大ホールでのボリショイバレエ「ドン・キホーテ」から。
ボリショイの日本ツアーの最初が津なのだ。
名古屋に結構住んでいて、三重県立美術館には何回か行ったけれど
こちらは初めて。
というか、新しい?
県の中央図書館、大ホール、中ホールなどなど本当に『総合文化センター』。
いかにも地方の箱物行政という感じなんだけれど、綺麗で見やすいホールでうらやましい…

さて、配役は…
ボリショイ(というかラトマンスキー)一押しの
イワン・ワシーリエフとナターリヤ・オーシポワのコンビ。
ボリショイ&マリインスキー合同ガラで度肝を抜いたコンビの全幕となる。
これは見ないわけにはいかない。

他の主要ダンサーは、エスパーダがアルテム・シュピレフスキー。
ドン・キホーテがアレクセイ・ロパレーヴィチで、サンチョ・パンサがアレクサンドル・ペトゥホーフ。
森の精の女王がエカテリーナ・シプリーナ。
他には3幕のグランパでエカテリーナ・クリサノワ、ネッリ・コバヒーゼの名前が。
コバヒーゼは森の精にも名前が入ってる。


少し遅れて始まったせいか、指揮者が小走りに指揮台に登る。
走ってくる指揮者、初めて見たかも(笑)
気のせいか、プロローグが早い!
早くてもメリハリ効いた演奏で、いかにもボリショイのオケという感じがする。
前回の来日時はボリショイのオケという期待度から言うと、そう良い出来ではなかったけれど
今回は期待できそう。「スパルタクス」上演時の爆音がよみがえる…

で、舞台はというと、凄い。
凄いの一言。

なんというかもう、本当に凄い。
ガラのときよりパワーアップ。というより全幕で気持ちがノってるのかもしれない。
海外ドラマに良くありがちな一言紹介みたいなのが、つい頭に浮かぶ。
オーシポワが「踊る弾丸娘」なら、ワシーリエフは「踊るばね男」って感じか?
ボリショイのメンバーの中では、確実に小柄な2人なんだけど
もの凄いパワーで、凄まじいものを見たという気にさせてくれる。

たとえば、1幕のリフトでは、ワシーリエフがオーシポワを片手でリフト。
ま、これは普通とまでは言わないけれど、よくある。
凄いのは、2回目のリフトのときにワシーリエフがかかとを挙げて、そのまま片足を後ろに上げたこと!
こんなのガラでしか見たことないと思う。
まだこの後があるのに、1幕からこれか! こうきたか!とついワクワクしてしまう。
すごいなー、ワシーリエフ。
ただし、ワシーリエフはリフトを下ろすところがあまりスムーズではない。
たぶん小柄だから、そのままストンと落とすと床について危ないからではないかと
勝手に想像したのだが、ウヴァーロフみたいにスルスルッとおろすのではなく
一度、持ち変えるというかワンテンポ置いて、下ろす感じ。
そこがちょっと残念かも。

オーシポワもきびきびと回る回る。
確かシングル・シングル・ダブルという感じで回っていたけれど、
シングルは手を広げて回り、ダブルは手を腰にして回っていた。
最後だけトリプルだったような気もする。

若さもあって、本当にイキイキとしてパワー溢れる舞台だった。
もちろんオケも爆音で盛り上げていたし。

ただ、主役2人の印象が強すぎて、他の感想が薄れてしまった…(苦笑)
強いていえば、アルテムは少し太ったのか、なんとなく踊りももっちゃりとしていた。
でもボリショイのエスパーダ隊は、長身のアルテムに合わせたのか
全員アルテムと同じような身長で、それはけっこう迫力。
マント捌きも全員格好よく、見る価値はある。

女性ではコバヒーゼ!
好みのタイプの綺麗な顔のせいか、やたらに目が惹かれる。
腕の使い方も綺麗なんだよなぁ。
明らかに他より目を惹かれるのは私だけなのだろうか?

後は2幕のジプシーの踊り。アンナ・アントローポワが熱演してこれも良かった。

しかし、本当に凄かったので、この2人の「ドン・キホーテ」をまた見たい。
後は、東京、大阪で確かあるはずだけれど、どちらも日程が厳しい…
とっても残念。


終演後に外にでると、総合文化センターを挙げてライトアップ。
こんな感じでとても綺麗でした。
20081122_mie.JPG
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