SSブログ

2008/12/10 ボリショイバレエ「明るい小川」 [バレエ]

待ちに待った「明るい小川」!

本日の公演は、1ヶ月くらい前になって某所から割引メールが来たので
購入したチケットで見た。
まだ「明るい小川」がどんな演目なのかよくわかっていなかったし
他の公演のチケットもがんがん買っていた時期だったので
少しけちってB席にしてしまった。
センターに近い付近とはいえ、サイド席。
しかもL側。
びわ湖で見たときに「失敗した…」と思ったものだ。
「明るい小川」では、舞台下手側の手前にベンチがあり、
そこにキャストが座ることがとっても多いのだ。
だからL側のサイドだと、ベンチでのやりとりがかなり見づらい。
上手にもベンチはあるが、あまり2幕のあるシーンくらいでしか使われないので
もし「明るい小川」の席をサイドで購入するなら、断然Rがお奨めだ。
でもかなりの値引きだったから、文句は言えないか…

そしてキャストはびわ湖公演と異なり、第2キャスト。
 ジーナ:アナスタシア・ゴリャーチェワ
 ピョートル:イワン・ワシーリエフ
 バレリーナ:ナターリヤ・オーシポワ
 バレエ・ダンサー:セルゲイ・フィーリン
 アコーディオン奏者:岩田守弘

正直、びわ湖のキャストでは
ジーナのクリサノワとバレリーナのアレクサンドロワを見間違う人は
99%いないだろうな、という感じだったので
本日のゴリャーチェワとオシポワは納得のキャスト。
(ただし、踊りの雰囲気は違うけれど)


しかし本当に楽しい作品だ。
マイムと表情が本当にイキイキとしていて、バレエ作品とは思えないくらい。
思いっきり笑った。

例えば、ピョートルがバレリーナにいい顔見せて連れ立って去っていくと
残されたジーナはしょんぼり。
それを女学生のガーリャと搾乳婦がベンチに座って慰める。
慰めているところにバレリーナが現れると
突然3人は能面のような表情とこわばった背筋になり
「ピョートルを付け上がらせる悪い女!」とばかりに
バレリーナを拒否するのだ。この表情が秀逸!
少しコミカルで、3人がイジワルな感じは微塵もない。
そしてバレリーナの「ピョートル? 興味ないわよ。ジーナの旦那だもの」という
マイムで、3人は一気に打ち解ける。
この間もいい。

また女学生のガーリャがアコーディオン奏者に言い寄られるシーン。
アコーディオン奏者の岩田さんのちょっとねっとり、かつ気障で野暮という
なんともいえず笑える踊りを見て、ガーリャはびっくりしつつも
恥じらいながら、一緒に弾けるのだが、それがとってもいい表情なのだ。
ほんとうになんとも言えず可愛らしい。
ちなみにガーリャはクセーニャ・プチョールキナ。
びわ湖でも彼女がガーリャだったけど、他の演目では配役表に名前がなかった。

アコーディオン奏者の岩田さんも、心なしかびわ湖のときより面白かった。
びわ湖、9日の公演で、日本人の笑うポイントみたいなものを掴んだのかもしれない。
本当に笑ってしまった。髪を撫で付けるところすら面白い。

オシポワのバレリーナは小柄ながらもダイナミック。
でも本当に小柄なので、男装しても小学生のようにしか見えない(笑)
ニッカボッカ姿だし、少年探偵団のよう。
ゴリャーチェワのジーナとのバランスはよいけれど
2幕の男装時のバランスは悪いのがとっても惜しい。
でも男性に負けない踊りは、彼女ならではかもしれない。
(もちろんアレクサンドロワが1番だと思ってるけどね!)

ゴリャーチェワのジーナは、クリサノワよりおとなしい感じ。
踊りもオシポワに較べると上品というか丁寧だし
しっとりした若妻風。
ふと考えてみると、ジーナは踊りの見せ場はあっても
あまり演技が必要な感じの役ではないかもしれない。
適度にコミカルであればいいので、ザハロワも踊れるのでは?
(そういえばファーストキャストはルンキナか…)

ピョートルのワシーリエフは、若い!
メルクリエフは、若いだけでなく色のついた演技だったけど
ワシーリエフは若さで押し切ってる。
若いからバレリーナに目移りしました、という演技。
(演技というか地かもしれないけど)
バレリーナの前で格好つけて踊ったり、ジーナと踊ったりするけれど
ワシーリエフが踊ることを考えたら、少し物足りない役かな。

びわ湖では初見で、どこもかしこも観たいという気持ちで
マーシャとフィーリン、メルクリエフ、クリサノワ以外は細かいところを見逃しがちだった。
なんて勿体無かったんだろう!
品質検査技師のガヴリールィチはびわ湖ではペトゥホフが踊っていたのだが
今回はイーゴリ・シマチェフ。
カーテンコールではコサックダンスをしながら下がって行ったり
細かいところで色々おどっていたようだ。

しかし本当に2回じゃ観たりない!
他にも搾乳婦による、乳搾りマイムのあるダンスも面白かったし、
もちろんドタバタのときのマイム、踊り、どれも面白くて
本当に目が何個あっても足りないくらい。
銅像の影から、男装のバレリーナと若作りの住人を覗くフィーリンとか
細かいところまで本当に本当に面白いのだ。

これはぜひともDVDにしてほしい!
フィーリン&アレクサンドロワは外せない。
ぜひぜひお願いします!
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:演劇

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。