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2012/10/10 フランス版「ロミオ&ジュリエット」 [ミュージカル]

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面白いけど、はまるほどではなかったな。

以前に観た「ウィーン・ミュージカル・コンサート」で曲を聴いてから
とても気になっていた。
宝塚版、日本版とあったけれど、ウィーン版の印象が強いからか
なんとなく見に行く気がしなくて…。
そしてやっと大元のフランス版の上演!
これは行かねばなるまい。


曲は確かに良かった。

でも出演者が今一つ、好みじゃなかった。

ジュリエット役のジョイ・エステールは、見た目も歌も好き。
好演でしょう。

ロミオ役のシリル・ニコライは、微妙にスタイルが悪い。下半身どっしりというか、足が微妙に……
上半身を見るといい雰囲気なのに、全体を見るとなんとなーく漂う安っぽさ。
たぶん姿勢が悪い時が多いんだと思う。
ぱっと見たときに、私はロミオよりパリスのほうが好みだったんだよねー。
これはもう好みだからどうしようもない。
でも演技は結構いい感じだった。
歌は、コーラスがあるような歌だとバックに負けてしまっていた。
ソロはなかなかなんだけどな。
もう少しマイクの音量上げてもいいような気がした。
ちなみにパリスは出てくるだけ。
パリス役の人は、ダンサーとしてキャピュレットの一員がメインみたい。

ベンボーリオ役の人はうまいけど、見た目老けてる。
「俺は20歳」みたいな歌詞があるんだけど、吹きそうになってしまった。
いくらなんでも、君が20歳というのは無理があるよ…
でも一番安定していたような気がする。

マキューシオ役は、役柄自体がエキセントリックすぎてついていけず…
バレエだと「気のいい友達」的な感じなのに
なぜあんな役になっちゃったのだろう?

対してティボルト役は、最初から悲哀があって
マキューシオvs.ティボルトだと、断然ティボルト支持!て状態。
だってティボルト、キャピュレット家で居場所がなさそうだし、
ジュリエットにいじいじと片思いしているし、切なすぎだろ!
そしてティボルト役の人は、ちょいむちっとしていて
バレエでのティボルト役と全然受ける印象も違う。
今まで観たティボルト役は、だいたい細くて鞭のような人が多かった。
そういう人に、嫌ーな感じのティボルトは合っている。
でも今回のティボルトは、見た目も役柄もドンぴしゃ。
歌もうまかったし、良かったな。

ヴェローナの大公は禿のイケメンおじさん。
彼も歌がうまかった。

キャピュレット家のパパもうまかった。
ママのほうはなんだか派手なので、これはバレエのクランコ版みたいに
不倫設定か?!と思わせて、どちらかというと虐げられている役だった。
モンタギュー家のママは、いかにもママなどっしりとした存在感のある人。
ラストのママ二人の歌は良かったけれど、ロミオママの勝ち。

神父さんは上手いけど、歌よりでっぷりしたお腹に目が行ってしまった。
ぶるんぶるんと揺れていて、自前なのかなぁと思ってしまったよ。

ダンスが迫力!と聞いていたけれど
残念ながら迫力は感じなかった。
特に「死」の女性が、あまりうまくなくて
ターンとかも安定していないから、今ひとつに感じたのかも。

モンタギュー家の一番背の低い男性が、重心が凄く決まっていて
武闘系振り付けがとってもキレキレだった。

曲は本当に好きなんだけど、通してみるとなんとなーくイマイチ。
たぶん「世界の覇者」辺りは、ウィーンミュージカルコンサートで
ルカス・ペルマン、マテ・カラマス、アンドレ・バウアーで歌ったのを聞いているから
あの声量、上手さと比較しちゃうからダメなんだろうなぁ。
実際にアンドレさんあたりがベンヴォーリオだったら、老けすぎていて嫌だけど(笑)

ロミオとジュリエットが死んだ後、神父の歌があって
さらにママたちの歌があるのも余韻がなくて嫌だった。
余韻どころか間延びしてるよなぁ、て感じで。

でもとてもサービス精神旺盛で、終演後のカーテンコールでは
3曲か4曲やってくれたし、ヴェローナ大公は客席に降りてくれたし
さらにロビーで主役4人の撮影会はある。

友人に尋ねたら、日本版、宝塚版は演出がかなり違うらしい。
今回も初演版とは違うらしいけれど、一応見られたのは良かった。

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