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2016/3/9 ハンブルク・バレエ「ガラ<ジョン・ノイマイヤーの世界>」 [バレエ]

構成がずるいわー。
こんな構成されたら、ノイマイヤー作品が好みな人は泣くに決まってるという感じ。

とにかくロイド・リギンス!
皆と同じ振りをしていても、腕(特に手首)の動かし方がぜんぜん違う!
素晴らしく品があって、落ち着いた大人の色気がある。
「くるみ割り人形」でポジション1から5までを披露するのだけど、その佇まいだけでもいい。
もっと観たいー。

そしてアレクサンドル・リアブコ!
気のせいかかなり出番が多かった。アッツォーニとの「アイ・ガット・リズム」の明るさも良いし、「ヴェニスに死す」も良かった。
でも断然「ニジンスキー」。全幕を見逃したのがつくづく残念でしょうがない。
「ニジンスキー」でのリアブコは、完全にあちら側に行ってしまっていた。怖いくらい役柄にも入り込んでいたと思う。
イヴァン・ウルヴァンとの「オーパス100〜モーリスのために」も素晴らしく、こちらは泣けてしまった。
もちろん相手がイヴァン・ウルヴァンというのもある。

1幕は最後の「クリスマスオラトリオ」で祝祭的気分で終わるのだが、2幕はどかーんどかーんと響く作品ばかりがぎゅうぎゅうと並んでいる。
観終わったらもう虚脱。
作品だけでも見応えがあるのに、作品の合間にノイマイヤーさんの語りが入る。
幼少からのバレエ、ダンスとの関わりなどが語られるのだが、これが作品にマッチしていてとっても良い。
最初にノイマイヤーさん自身が登場して語って始まるのだが、「キャンディード序曲」ではダンサー全員が勢揃いし、最後にノイマイヤーさんがリフトされて運ばれて来るという演出。
ちなみにノイマイヤーさんは白シャツに白パンツに黒いネクタイ(というかスカーフ?)姿。
その後はロイド・リギンスがノイマイヤーの影となり、白いシャツ、白いパンツに黒いネクタイで踊る。
「ニジンスキー」のシーンではペトルーシュカのようなクリーム色と黒のピエロ衣装をつけていたけれど、後はほぼ同じ衣装のまま。
そのノイマイヤーの分身的なリギンスが舞台袖で作品を見守るというが、更に良い。

ラストは「マーラー交響曲第3番」の衣装のまま、アッツォーニが舞台下手から上手へ行進していくのを舞台奥からノイマイヤーさんが見守る、という演出だった。
これが単に見守るというわけではなく、ポーズをとって見送るのだけど、凛々しくバレエ(ダンス)の道を進む女神を憧れと敬虔さをもって見送る、という感じが本当によかった。

ノイマイヤー作品の集大成的ガラが見られたなんて本当に幸せ。
残業しないで8日も駆けつければよかった…
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