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2012/2/18 牧阿佐美バレエ団「ノートルダム・ド・パリ」 [バレエ]

すっごい不覚にも、日にちを間違えていて開演に15分遅れてしまった。
15分で済んでよかったというべきか…
とりあえず1幕のエスメラルダのソロには間に合った。

相当久しぶりの牧バレエ。
何故観に行ったのかというと、ボリショイのマリーヤ・アレクサンドロワが客演するから!
エスメラルダ役の女性二人が怪我により降板してしまい、
急遽アレクサンドロワが客演することになったのだ。
日本でマーシャのエスメラルダなんてもう観られないかもしれない、と思って
慌ててチケットを購入した。
降板したお二人には申し訳ないけれど
マーシャを観られるチャンスを作ってくれてありがとうと言いたい!

さてマーシャ。
1幕では少し固いかなぁという気がした。
私の勝手な思い込みでは、プティ版の振り付けって少しアクがあるというか
アクセントがあると思うのだけど、マーシャからはそれを感じられず。
綺麗な踊りなんだけれど、それでは何か物足りない。
コケティッシュさももう少し欲しいなぁ。

一番の不安はリフト。
牧の女性ダンサーよりマーシャは背も高いし、その分重くもなる。
よく客演して慣れた団でもないし、大丈夫かなーと思っていた。
1幕は初日だし、やはりリフトで少し流れが止まってしまうところがあった。
でも2幕は比較的スムーズで安心。

他のキャストは、
カジモドが菊池研さん、フロロが中家正博さん、フェビュスが逸見智彦さん。

なんといってもカジモドの菊池さんがよかった。
熱演といってもいいでしょう。
2幕でのカジモドとエスメラルダのPDDは、マーシャもキュートでとてもノッていた。
カジモドの特徴ある動きも不自然に見えないくらい。

フロロの中家さんは踊りは端正。
若干存在感に欠ける感じはしたけれど良かった。
パリ・オペラ座のイレールやペッシュに比べると全然アクはない。
でも聖職者なんだから、みるからに怪しげではなく中家さんみたいに
さらっと悪い方が役としては正しい気がする。

フェビュスの逸見さんは、正直体調が悪かったと思いたい。
回転系がことごとく軸が曲がっていて、綺麗に決まらない。
リフトも結構怪しげだった。

さてマーシャは、2幕になったら俄然良くなっていた。
カジモドとのPDDがとにかくキュートで、ハツラツとしていた。
1幕のカジモドに追いかけられるシーンとは対照的な表情がうまく出ていて
とてもわかりやすい。
眠くなって寝てしまうシーンなんて、本当に可愛らしかった!
そしてフロロに操られるところは、本当にくったりとしていたり
わざとらしくなくフラフラしていて
ぜひにマーシャで「ペトルーシュカ」のバレリーナをみてみたいと思った。
いつもキビキビと踊っている印象だったので、こういう脱力した動きもいいとは
申し訳ないけれどあまり思っていなかったりして…

いやぁ、終わってみるとかなり満足度の高い公演だった。

カーテンコールでは相変わらずマーシャがキュートさ全開。
少しステップを踏み気味に指揮者を呼びに行ったり
何回目かのカーテンコールでは、カジモド、フェビュス、フロロに
チュッチュとしにいった。で、自分からしに行ったにもかかわらず
フロロにチュッとした後で「ノーサンキュー」のマイムをしたり(笑)
かわいいわー。
団からもらった大きなバラの花束から1輪、客席(かオケピ)に投げ込んでいた。
客席に届いたかどうかよく見えなかったけれど、もし届いていたなら
もらえた人ラッキーだわ。

今回の公演はNBSの「アリーナ・コジョカル ドリームプロジェクト」と
おもいっきりかぶってしまったので、
海外ダンサー好きはコジョカルへ流れてしまったみたいだけど
時間に余裕があるなら、ぜひぜひマーシャのエスメラルダを観て欲しい!

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