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2013/3/12 フランス版ミュージカル「ノートルダム・ド・パリ」 [ミュージカル]

仏版なのに英語上演のこちら、かなり満足した。
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仏版ミュージカルというと「ロミオ&ジュリエット」。
あちらは曲がキャッチーで良いものが多かったけれど
いかんせんキャストや踊りが好みではなかったので、満足度低かった。

が、こちらは意外と単調な曲があったけれど、その分踊りでカバー。
踊りもかなりパフォーマンス寄りで、中途半端にバレエ寄りだったりするよりは断然いい。
キャストも結構良かったと思う。

本日のキャストはこちら。
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エスメラルダとフェビュスがセカンドキャストなのね。

しかし主な登場人物、誰にも感情移入できないし共感できなかったなぁ。

エスメラルダと偽の結婚をするグランゴワールは、ロマではなくそこへ紛れ込んだ詩人であり
舞台上は狂言回しの役回りをしている。
そんな彼は、なんとエスメラルダが絞首刑になった時に姿をくらましてそのまま終わり。
ショックを受けたにしろ何にしろ、薄情すぎやしませんかね?

フェビュスは、バレエだとエスメラルダ一直線な人なんだけど
こちらではお金持ちお嬢とエスメラルダを掛け持ちする二股男!
おまけに「二人の女を愛せる男〜」とかヌケヌケとぬかすようなナルシスト。
これはエスメラルダの見る目がなさすぎる…

フロロ司教は、眠っていた肉欲をエスメラルダが目覚めさせたから
彼女は魔女!の一本槍。
ある意味可哀想な人かも。

エスメラルダは、アホなフェビュス一直線な純愛の人なんだけれど
結構ちゃっかりしてると思った。
というのもカジモドにお水を上げるシーン、バレエでは自らお水を上げに行っていたけれど、ミュージカルではクロパンに促されて嫌々お水を上げに行っている。
それなのに後のシーンで
「お水をあげてから、カジモドと私は友情で結ばれている」的なことを歌う。
ええ?違わないか?
どちらかというとカジモドの愛情に寄りかかっているだけに見えるけれどなぁ。

カジモドは、エスメラルダ一直線でこれまた純愛の人。
でもね、ラストの「DANCE MY ESMERALDA」の直前に
「二人で埋めて欲しい〜それが僕達の幸せ〜」みたいなことを歌うのだ。
いやいや、それ違うから! エスメラルダはそれ、望んでいないと思うよ。

というわけで、どの登場人物も独りよがりなんだよねぇ。
これって元々なのか、Lost in Translation的な事情によるものなのか、
気になるところではある。

それでも「THE AGE OF THE CATHEDRALS」も「DANCE MY ESMERALDA」も
本当に名曲で素晴らしかった。

ちなみにカーテンコール時は撮影可能。
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