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2014/10/07 BILLY ELLIOT [ミュージカル]

今回のロンドン旅行はマシュー・ボーンの「Lord of the Flies(蝿の王)」を観るため。
とはいえ、せっかくだから何か観たいと思って、筋もわかっているこちらにした。
映画の「リトル・ダンサー」からどういう風にミュージカルを作ったのか興味津々だったし、
12月に舞台中継上映があるらしいと聞き、上映を観る前に生で観たかったというのもある。

tktsでチケットが出ることもあるようだったけれど、朝tktsに寄って、というのも面倒なので
思い切って事前にWEBで直接購入した。
観たことがある友人から「できれば通路側がおすすめ、劇場前方は観づらい」と聞き
奮発して一番高い席にしてみた。でも通路側ではないけれど…。
StallsのH22で、なんと86.20ポンド。今のレートだと相当お高い。
で、書いている今になってVATの書類貰うの忘れていたことに気付いた。ショック…。
時間ギリギリに駆け込んだから、綺麗さっぱり忘れていたよ…。
と凹んでしまったけれど、調べたらチケット類は還付がないらしい。
セコイけど、還付しそびれたわけではないので良かった!

本日のビリー君はOLLIE JOCHIM君。マイケル君はぺら紙が挟まっていて
TODD BELLくん。ビリー役は4人で回しているようでその中の一人。
マイケルは3人が担当しているようなんだけど、4人目の子でした。
デビーは判断できず。でもデビー役の子、いい感じにこまっしゃくれていて良かった。

ところどころしか聴き取れない私でも、映画を観ていたのでそれなりに楽しめる。
キーワードは「Bastard /ろくでなし」かな。

19時30分開演(少し遅れた)で、終演は22時30分。長い!
観ている間は長さを感じさせないんだけどね。
そしてヴィクトリアパレスシアターは、E列まで段差なし。
F列から段差がある。
列間は狭いから、通路から離れた席ならば早めに到着するのが吉。
そして手荷物検査もある。
ガッツリバッグの中を見ていたけれど、何がダメなのか不明。
剥き出しで入れていたカメラにも反応なし。
ペットボトルは入れていなかったからわからず。

以下ネタバレあり。
ママの手紙シーンはもう涙なしには観られない。
淡々としているからこそ、余計に悲しい。

ちょいボケが入りつつあるおばあちゃん(食べ物を隠して忘れちゃう!)の
若いころを思い出して歌うシーンは、おばあちゃんもよいし、昔風にめかしこんだ男性たちの踊りもいい。

ちょこちょこ笑えるシーン(ビキニエプロンやら明るくキツいサッチャー批判とか)もあるけれど
基本的に男性出演者が多いので、歌声は力強い。
特にラスト近くの歌!
炭坑に潜っていく男性陣が力強く歌うのだけど、その前にストは終息、労働者側が負けているのだ。
ここのシーンも泣けてしまうんだな。


踊りとしてはメインはタップ。
そこにビリーと女の子たちのバレエシーンが挟まるのだけれど、
女の子たちのバレエシーンがおかしいのなんの!
私もほんの少しだけ子供のころバレエを習ったのだけど、まさにあんな感じ(笑)
きゃーきゃー言いつつ、適当に、でも雰囲気だけは「子供の考えるバレエ」を醸し出し…と
本当に「本気で習うバレエ」ではなく、「お稽古ごととしてのバレエ」なんだよね。


それにしてもビリー役は本当に大変だと思う。
主役だから出ずっぱりだし、たぶん結構踊れるだろうし、日々の舞台で踊りが向上しても
バレエシーンはあまり上手さを出してはいけないのだ。

そしてマイケル役はとっても美味しい役。
私が観た時はとってもかわいい顔の男の子が演じていたので、ワンピース姿も似合っていた(笑)

名前(役名)がわからないけれど、一番のちびっこもとにかくかわいい!
一番最初に現れて、舞台を「よいしょ、よいしょ」と登っていくのが本当にかわいらしいのだ。
その後もお父さんにまとわりついていたり、ボクシング教室では怪しげな腕立て伏せを披露したり
愛らしいったらない。

カーテンコールでは女性陣は全員白いチュチュ姿でタップ!
老いも若きもチュチュ姿!圧巻です。
お父さんとお兄さん役もオレンジのつなぎの上にチュチュを付けて登場して
ずどーんと重かったラストがさらっと払しょくされる。
この辺り、本当に上手いと思う。

そしてそして、作曲はなんとエルトン・ジョン!
マイケル君の歌(ゲイも個性!みたいな歌)なんて、エルトンの心情溢れているのかなーと思ったり。
でもエルトンがあの重く骨太なラストの曲も作ったのかと思うと意外でもあり。

ああ本当に面白かった!
早く舞台中継上映が観たいなぁ。しかし映画以上に舞台は子役を揃えるのが大変そう。
踊れすぎても多分ダメ。踊れなすぎてもダメ。
そしてタップができないとダメ。

オリー君は結構頭が大きくて、手足は短めな
ある意味子供らしい体型。トッド君は長めに見えるから余計にそう見えるだけかも。

映画では、ラストに成長したビリーとして、アダム・クーパー演じるマシュー・ボーンのスワンが出てくるけれど、舞台ではそういう訳にはいかない。
という訳で、途中で大人のビリーとバレエを踊るシーンがある。
ビリーの夢のシーンだろうか。
しかしこの夢のダンサーがイマヒトツ上手くない。
本職さんではないのかな。
ただビリー君フライングまでの流れがスムーズで、上手い演出だと思った。

舞台セットも子供部屋や集会場のトイレのあしらいが面白い。
確かにあまり前方だと見づらいだろう。
でも割と小さめの劇場だから、1階の一番後ろでも問題なさそう。
ただ端の席は見切れるだろうな。

ラストはなんと女性陣は全員チュチュ姿!
グランマだって炭鉱妻だって、思いっきりクラシックチュチュだ。
そして全員でタップ!
でもお父さんの靴裏はタップシューズではなかったと思う。

しかし一番小さい子がすっごく可愛い。
ちゃんと最後のカーテンコールまで出てきた。夜遅くて眠くならないのかな。


帰りセンターラインでグリーンパークまで行って乗り換え、
と駅で電車待ちをしていたら、私の前にデビーらしき子が。
いやいや速すぎで別人かと思ったら、発車直前に乗り込んできたのはオリー君!
周りは舞台観たばかりの人達なのに、気付いてないのかチラチラ見ているのは私だけ。
もう一人お兄さんがガン見していたけれど、その人だけだった。

ところで、多分一番か二番目の聴かせどころ、ママの手紙を読むシーンの曲
「Dear Billy」はレミゼの「One Day More」のエポニーヌ部分に似すぎと思うのは私だけだろうか?

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