SSブログ

2015/7/25 「兵士の物語」ソワレ [ダンス]

2009年から6年ぶりにロイヤル・オペラハウス版ウィル・タケット演出の「兵士の物語」が帰ってきた。
とはいえ本国での上演はなく、日本だけの上演でキャストもアダム・クーパー以外一新。
ロイヤル・バレエのラウラ・モレーラとアレクサンダー・キャンベル、
New Adventuresのサム・アーチャーという4人組。
当初はサムが悪魔、アレクサンダーがストーリーテラーとして発表されていたけれど
いつの間にかサムがストリーテラー、アレクサンダーが悪魔に変わっていた。

2009の時は、大阪の今はなき厚生年金会館で観た。
今回は前回より舞台が少し小さめなのかなぁ?
舞台下手にある恋人&王女の支度部屋が少し奥まっていて、結構見切れるのではないかなーと思う。
もちろん上手奥も本当に奥になっている。
ただオケピの手前に橋があるので、かなり舞台が近い。

まず驚いたのは、サムの声。
とても良い感じの声で、聞き取りやすく、ダンサーとは思えない。
でも確か以前に見た紹介文で「We Will Rock You」の舞台出演があったような気がするから
今はダンサーメインだけど、それなりに舞台用発声も勉強していて対応可能なのかもしれない。
ただウィル・ケンプほどの軽さがない。
もう少し軽く、緩く演じてもいいような気がする。
ま、悪く言えば硬いんだよね。真面目ともいうけど。

アダムは「雨に唄えば」の時より若干痩せた感じがする。
踊りその他も不満なし。

ラウラ・モレーラは衣装がイマイチ。
恋人の時はスカーフできっちり頭を覆ってしまうので、意外と頭でっかちに見える。
袖丈もぴったりした五分袖なので、どちらかというと腕が短く見えてしまう。
王女の時は盛りめな金髪のカツラなので、やはり頭が大きく見える。
「ロイヤル エレガンスの夕べ」あたりの印象では、スタイル悪くは感じなかったから
本当に衣装だけの問題なんだと思う。
踊りも演技もいいし、声が可愛らしくて王女に合っている。
でもストーリーテラーの王と並んだとき、ラウラは小さいので普通に可愛い王女なんだよね。
初演のゼナイダ・ヤノウスキーだと、王女の方が王より大きくて
それなのに王に甘える感じだとかがアンバランスで面白かったのだけど
ラウラだとそういうアンバランスさはない。
そうそう、そのアンバランスさがゼナイダのエキセントリック演技に拍車をかけていたんだ。
というわけで王女のエキセントリックさも薄い。
そういう意味でも今回は、ブラックユーモア感が薄くなって
割とオーソドックスな民話的「兵士の物語」になっていると思う。

さ、後3回観に行くけれど、なんとリピーター券が半額で売られていた!
ええー。いくら良い席はないとはいっても、安くしすぎでしょ?
2階席も封鎖していたみたいだし、1階席後方もスカスカだった。
それなら学生券を出せばよかったのに。

定価でチケを事前に買っている身としては、後から後からプレゼント付きや
バックステージツアー付きというようなおまけ付きチケットが販売されるのは
本当に本当に腹立たしい。
でも学生券ならば、今後の観客を育てるためにも納得できる。
割引販売について本当に再考して欲しいのだが、今回はアンケート用紙がない。
確信犯だな。

そういえば今回の「兵士の物語」はWOWOWでの放送はないとのことだった。
それなら以前のものを再放送してくれないかなー。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:演劇

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。