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2016/6/18 英国ロイヤルバレエ「ロミオとジュリエット」マチネ [バレエ]





とりあえず、主要キャスト。
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ジュリエット:サラ・ラム
ロミオ:ワディム・ムンタギロフ
マキューシオ:アクリ瑠嘉
ティボルト:トーマス・ホワイトヘッド
ベンヴォーリオ:ジェームズ・ヘイ
パリス:平野亮一
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前回のロミオとジュリエットで確かパリスを演じていたヨハネス・ステパネクはヴァローナ大公役だった。少しイケメンの無駄遣い感が…。

ワディムは踊りも安定しているし、本当にノーブル。
でもノーブル過ぎて、ロミオのほとばしる情熱感はあんまりない。
サラも同じ。
そういう意味ではとてもバランスがとれたペアだった。

ところで以前観た都さんの時は、3幕でジュリエットがロミオの飲んだ毒の空ビンを拾って飲もうとして「中身が無い!」みたいなリアクションをとっていた記憶があるのだけど、サラはしなかった。

2幕でパパママに責められた後、ジュリエットが1人ベッドで座っているシーンは、徐々に変わる表情が精神的に大人になっていく過程のようでよかったな。

パリスはプリンシパルに上がったばかりの平野さんで、ジェントルなパリスだった。
2幕でジュリエットに拒まれつつ踊るシーンでも、少し首をかしげてジュリエットの顔を覗きこもうとしつつ踊る様がとってもジェントルなんだよね。無理に押し付けないという感じが。
でも最後の最後で辛抱たまらず、迫ってしまって拒絶されるのがなんとも可哀想で。
平野さんのパリスはとっても大人なパリスなんだよね。
ジュリエットがお子様だから見守りつつも、他の美人ともさらっとお付き合いしている感じ。
1幕でのジュリエットの片腕をとって回すリフトがもうとってもスムーズで、大変安定感があった。
滑らかすぎて本当にすーっと宙を飛んでいるかのよう。

滑らかといえば、3幕での仮死状態のジュリエットを踊らせるシーンのワディムとサラも本当によどみなく、サラは脱力しきっているかのようだった。

マキューシオとベンヴォーリオは、小柄な二人でワディムとの身長差が少し気になった。
あまりにもあるから、少しお小姓ふうに見えたりも。
個人的には3人の身長が揃っていて、わんこ3匹に見えるくらいが好き。
ベンヴォーリオのジェイムズ・ヘイは小柄だけど、バランスのとれたスタイルで見栄え良しな上に大層踊れるダンサーだった。
マキューシオのアクリ瑠嘉は、もう少し踊りが安定するといいかも。というかワディムとヘイと一緒だと少しだけ見劣りしてしまうのもしょうがないかな。

ティボルトのホワイトヘッドは、マキューシオとのバランスは抜群!若いマキューシオに対し、少し年長のティボルトで悪そう。そして格好いい。これ重要。やっぱりティボルトは格好良くないと!
身長差もあまりないので、1幕でのベンヴォーリオ、2幕でのマキューシオとの絡みもスムーズだった。
ただワディム相手になるとリーチが違いすぎないか?という感じもあったし、そもそもワディムは意外とあっさりした戦いぶりだった。
木、金の公演ではギャリー・エイヴィスがティボルトだったので、それも観たかったなぁ。

ところで、オケ。
最近のNBS公演でオケ帯同でないと、いつも結構アレレなオケが多いんだけど、今回もご多分に漏れず。いやー、ヘロヘロのオケだった。ここまでぴりっとしないロミジュリもないなぁ。
チケ代上がってもこんなオケじゃ、うんざりするわ。



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コメント 2

もん坊

私もオケについてまったく同感です!金管はいわずもがな、弦も音痴で、ハーモニーも全くなく、気持ちが悪くなりました。
私は金曜日のマックレー&ヘイワードだったのですが、カテコの時
彼らが、オケにも手をひろげていて
偉いな~と思っちゃいました。

これだからクラシック音楽ファンにはバレエはバカにされるんですよ..
技術向上を早急に望む!です。

by もん坊 (2016-06-21 11:53) 

amandapanda

コメントありがとうございます。
私が観た2公演もダンサーがオケに謝意を示していましたが、たしかに寛大ですねー。大事なシーンでのヘロヘロ音楽でも腹立たないのでしょうか?

ただきちんとしたオケを望むと更にチケット代が上がるという心配も出てきますが、最低限ヘロヘロしていないオケを望みます。
by amandapanda (2016-06-23 12:27) 

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