映画「リトル・チルドレン」 [映画]
なんというのか、淡々としたナレーションでとっても皮肉のきいた、不思議な作品。 妙にリアルなところもあれば、そうでないところもあり、本当に全体として不思議。 コミカルなシーンでつい笑ってしまっても、 今のシーン、本当に笑えるのか? とはっとすることもある。 出てくる役者が、誰もぴったりで素晴らしい。 子育てに倦み、ママ友付き合いに倦んでいるサラ役のケイト・ウィンスレット、 優柔不断で流されがちなブラッド役のパトリック・ウィルソン、 ブラッドの美しく有能な妻のジェニファー・コネリー、 近くに越してきた性犯罪者ロニーのジャッキー・アール・ヘイリー。 自分の居場所がなく、存在をアピールするために余計にロニーを攻め立てるラリー役もいい。 子役も可愛らしい。 サラとブラッドの不倫、ロニーを巡る物語を軸として話は進む。 その両軸のバランスが素晴らしく良くて 不倫話だけだとサバービアの倦怠って感じで面白いけど、それだけになってしまいがちなのだが ロニーを巡る悲喜劇によってサバービアの閉塞感がより一層強まり 断然話がしまってくる。 大人にお薦めの本当に面白い映画。
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