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映画「パンズ・ラビリンス」 [映画]


パンズ・ラビリンス 通常版 [DVD]

パンズ・ラビリンス 通常版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • メディア: DVD



スペイン内戦後に、冷酷な軍人と再婚した母親と森の中に住む少女オフェリアが
ファンタジーの世界へと入る物語。
というと、なにやら可愛らしげな雰囲気すら漂うけれど
実際はとてもダークな、悲しい映画だった。

監督はギレルモ・デル・トロ。
過去作品で見たことあるのは「ミミック」くらいで、「ミミック」は結構な駄作だった。
それでも「パンズ・ラビリンス」はポスターや宣伝の画像をみる限り
「ザ・セル」(ターセル監督)のように、ビジュアルに力入れてます、
目指していることが明確です的なものがあったので、面白そうな気がした。


★★★以下、ネタバレあり!★★★


確かに映像は雰囲気あるもので、とても綺麗。
でも劇中の現実(スペイン内戦後の混乱した時期であること、
主人公のオフェリアが継父に冷たく扱われていることなど)が反映しているのか
とにかく、暗い。
ファンタジーの世界も暗くて、どこか禍々しい。

ファンタジーの世界に現れたパン(ギリシア神話のパーン)は
オフェリアを「さらわれた妖精の世界の王女」だといい
それを証明するための儀式を3つあげる。

しかしその儀式は、オフェリアにとって簡単なものではなく
結構イジワルで残酷なもの。

オフェリアの現実逃避としての妖精であり、パンであると考えるには
ネガティブすぎる感じがする。

「牧神の午後」もパン(パーン)が描かれているし、
そのほかの話に登場するパンも誘惑者として描かれることが多い。

そうするとパンは、現実世界のオフェリアの死の予感、
死への誘惑を体現したものなのかもしれない。

ひたすら暗く悲しいラストにも関わらず
それでも救いがあるように感じてしまうのは気のせいか?


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