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7/6 英国ロイヤルバレエ「シルヴィア」 [バレエ]

行く気はなく、祭典会員のチケットは人に譲ってしまったのだが
上野に用事があったので、ついでに見ることにした。
ロイヤルの「シルヴィア」なんて、これを逃したら当分生で見ることができなさそうだからね。

しかしダンサーもあまり期待していないので、C席での鑑賞。

主要ダンサーは下記の通り。
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シルヴィア(ディアナのニンフ): マリアネラ・ヌニェス
アミンタ(羊飼い): ルパート・ペネファーザー
オリオン(邪悪な狩人): ティアゴ・ソアレス
エロス(愛の神): マーティン・ハーヴェイ
ディアナ(狩り、純潔の女神): マーラ・ガレアッツィ
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アミンタ役のペネファーザーは、横顔はすっきりとしてハンサム。
しかし正面顔はそんなでもないような…羊飼いというには少しクールな印象。
それにしてもアミンタ、農民は普通の服なのになぜ君はそんなに薄着?

シルヴィアのヌニェスは、可愛いけれどイマイチ華がない。
お付を従えて出てきても、ヌニェスの後に真打が出てくるのではないか?という期待感がある。
ところが出てこないので、なーんだ、とがっかりしてしまう。
若いからしょうがないのかな。
オリオンのソアレスは結構はまり役。もっと踊るシーンがあると良いのだけど。

ペネファーザーもヌニェスも、踊りは○。
「シルヴィア」という演目自体、初めて見るので「間違ってる」なんて指摘は絶対にできないのだけど
見ていて不安定な感じはしなかったし、よろけてもいなかった。
あのチョコマカとしたアシュトンらしい振付をこなしているのだから
やはり実力はあるのだろう。

しかし、この演目のツボは、主役級の3人ではない!
影の主役はエロス!
1幕では、森の中の祠のようなところに鎮座しているエロス。
鎮座というか立像なわけだけど、あれはずーっと動かないでいたのだろうか?
それとも途中でさりげなく動いていた?
私はあまり気にしていなかったので、気がついたら動いていた!という感じ。
一度動いているのを見たら、もう気になってしまって、その後もオペラグラスでガン見。
途中で静々と後ろに下がり、観音開きの扉をそっと閉めていた(笑)

そして隠者(?)に変装してアミンタを助けに現れるのだが、その後も
いそいそと祠(?)に戻り、隠者の衣装を脱ぎ捨てて立像になるところが
なんともマヌケでおかしい。

それにしてもハーヴェイの太腿はそれはそれは太い。
自転車漕いでます、って感じ。時期的には「ツール・ド・フランス」チックと言える。
しかし太腿だけではない!
キューピッドとかにありがちなスコートのような衣装の下から
お尻がはみ出しているのだ! ひえぇー!
お尻の盛り上がりがあるから、丈が短くなってしまっているのか
見ちゃいけないものを見てしまったような…
いくら男性ダンサーでも珍しいタイプだなぁ。

そしてさらにツボなのが、3幕でしか出番はないのだがディアナ。
シルヴィアとアミンタがラブラブしているときに、オリオンが邪魔しに入る。
逃げるシルヴィアは神殿(?)に駆け込む。
そこを追いすがるオリオンが、扉を「ばーんばーん」と叩く。
するとディアナが「うっせーよ!」とばかりに出てくる。
もう本当に「うっせーよ」という表情というか雰囲気を醸し出していて
逆鱗に触れてしまったオリオンは、さっさと退却させられる。
シルヴィアとアミンタが「二人をよろしく」的なお願いをしても
やっぱり「あー、そう。だから? うっせー!駄目に決まってる!」とお局的な蹴散らし方(笑)
もうこれが嵌まってる。
これはガレアッツィならではの演技なのか?!
そしてシルヴィアとアミンタを軽くあしらっていると、エロスが
「昔はお前も羊飼いを好きになっただろー?」と過去のシーンを見せる。
そのシーンの羊飼いは腰布1枚。やはり薄着(笑)
で、過去シーンを見たディアナは「あの頃私も若かった」的なはじらいを見せて
結局シルヴィアとアミンタの仲を許すことにする。

なんというか、主役2人が薄い代わりにエロスとディアナが濃い!

ロイヤルバレエの今後については、なんだかダンサー不足な感じが否めなくて
少し心配ではあるのだけど、脇でこういう目を引くダンサーがいれば、まだ大丈夫な気がしてきた(笑)

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