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奈良国立博物館「正倉院展」と奈良巡り [その他]

先日の京都巡りの友人と、今回は奈良巡り。
本日のコースは
奈良・正倉院展→興福寺→法隆寺→当麻寺という結構無謀なコース。
しかも友人に夜予定があるため、18時までに大阪に戻りたいという状態。

それにしても奈良って、奈良公園周辺に全部集まっているといいのに
法隆寺も当麻寺も離れていて、移動が面倒~
薬師寺にも行きたかったけれど、移動しすぎで時間がとられそうなので断念。

まずは奈良国立博物館の「正倉院展」。
職場のおじさんで正倉院展皆勤賞の方がいて
「正倉院展は混むよ~」と言っていたので、それなりに心積もりをして
珍しく早起きして8:04発難波の急行に乗って出かけた。

近鉄奈良駅到着時に、駅で前売り券も購入。
これがとっても大正解だった。
DSC02283.JPG
9時前に奈良国立博物館に到着したけれど、すでに長蛇の列。
ああ、大変と思ったら、これは当日券の列。
当日券購入の列は大体20分待ちくらいだった。
なので、絶対に駅で購入したほうがいい。

そして当日券待ちの列を尻目に急ぐと、入場待ちの列はすでに60分。
友人と「ひえーすごいね」なんて話していると、あっという間に列はグングン伸びて
100分待ちと掲げられていた。
8:30ごろ難波発の電車があるみたいなので、それに乗ると100分待ちは確実。
少しでも早く出たほうがいい。

色々くだらないこと話しながら待っていると、だいたい9:45ごろに入場できた。
表示よりは短いけれど、それでも結構待つ。
数人で行っている場合は、交代で平常展を回ってもいいかもしれない。

しかし中に入ってびっくり。
中に列があり、目玉の琵琶を間近で見たい場合は列に並ぶ必要がある。
それが約40分待ちとのこと。唖然。
間近で見たい気もするけれど、あとの行程を考えるとそこまで時間をかけられない。
少し離れたところから眺めた。
小型の双眼鏡を持ってきている人もちらほら。
やっぱりこういうケースを考えると美術鑑賞用の小型双眼鏡が欲しいなぁ。

琵琶より驚いたのが、「鳥獣花背八角鏡」。
入ってすぐに展示があるのだが、通常の銅鏡とは明らかに違う大きさ。
とにかく大きい。
今だってあんな大きさの鏡は、ドレッサーやバスルームくらいにしかないのじゃないかな。
普通に使用する大きさではまったくない。
たいていの展示でみる銅鏡とは用途が違うのかな?

そのほかでは、お供え物用の机も縁の模様が可愛らしかったし
迦楼羅のお面も可愛らしい表情だった。
蘇芳地彩絵箱は、花柄の色は派手だけれど柄はこじんまり。
そして縁はなぜか豹柄。
異国風なのかよくわからないけれど、ミスマッチ感覚が面白い。

平常展の仏像館と大好きな青銅器館は時間の関係で割愛。
地下のミュージアムショップを冷やかして出てくると、10:40だった。
結構不真面目な見方をしても、人混みがすごいので
1時間は軽くかかる。
そして出てきたときに掲示されていた待ち時間は150分。

参考になるかな?
DSC02285.JPG
その後は興福寺へ。
とりあえず友人希望の国宝館へ行く。
待ち時間0分でラッキーと思ったのもつかの間。
中はごった返している。
改装前は比較的通路が広かったと思うのだが
若干通路が狭くなり、さらに説明文が掲示されていて
立ち止まってみる人が続出して、ぜんぜん前に進まない。
私は数回来ているので、天燈鬼・龍燈鬼目掛けて移動。
歩いてみると基本的な順路は変わっていないのだけれど
とにかく通路が狭くなったので、すぐに混雑してしまう。

でも阿修羅たちは俄然見やすくなった。
ガラスケース越しではなくなったので、光の反射もないし
左右の顔も見やすい。
でもガラスケースないのは、傷みが進みそうで心配でもある。

そしてグッズ売り場が広くなった!
以前は畳み1畳分くらいのところに、ひっそりと昔ながらのグッズを売っていたのが
明るく広くなって、ポストカードも種類が増えたような気がする。
やけにアーティスティックなものもあり、力が入っている。

とにかく人が多くて、人越しに見る状態だけれど
正倉院展より、満足感があった(笑)
友人の意見も同じ。
正倉院展には、ツボにはまる物が少なかったというのもあるかも。

外へ出てみると、国宝館も20分待ちになっていた。
団体さんが数グループ到着していたので、それだけでも大行列。
ほんの少しのタイミングの違いで、運よくすり抜けられたみたい。
ラッキーだったなぁ。

でもここで時間切れ。
法隆寺に行くにはもう興福寺を後にしないといけない。
東金堂と五重塔の特別公開をしていたけれど、こちらも並んでいるので
平日に行って国宝館を含めてゆっくり見たほうがよさそう。
というわけであっさり諦めた。
DSC02290.JPG

法隆寺へは、近鉄奈良から筒井まで行き
筒井から奈良交通バスに乗り、法隆寺前で降りることにした。
奈良からバスが出ているけれど、それを使うより断然早い。
ただし筒井駅前のバス停から法隆寺に行くバスは1時間に2本しかない。
しっかり調べてからいかないと、結局時間がかかってしまうので要注意。

近鉄の車窓を柿の葉寿司を食べながら眺めていると
平城京会場のそこかしこで人混みが見える。
朝は車窓から見たときは9時前ということもあり、
閑散として「だだっ広い会場だなー」という感じだったのに、昼前にはかなりの人混み。

遷都1300年祭の平城宮跡会場が11/7迄となるので
駆け込みの奈良需要が高いのかも。

西大寺駅で橿原神宮行きに乗り換えたのだが、
西大寺駅のエキナカはかなり充実している。
混んではいたけれど、軽食・お土産・お惣菜が揃っていて、ちょっとしたデパチカの様。
時間がないときには、電車内で柿の葉寿司でもいいけれど
西大寺駅で軽食、でもいいかもしれない。

事前に調べていたので筒井から法隆寺へもすんなりバス移動できた。
法隆寺は奈良や平城京の人混みを見ていると、とにかく閑散としている。
五重塔などもばんばん好きなところから写真を撮れる。
DSC02319.JPG
修学旅行できたときにはぜんぜん気づいていなかったかもしれない。
金堂の軒先には、龍と獅子がいた。
DSC02335.JPG
玉虫厨子なども空いていてじっくり眺められた。
夢殿へ行く途中の大宝物殿で特別公開をしていたので、そちらも見ていく。
ここで記憶に残ったのは「八大地獄図」。
地獄の拷問絵図なので、酷い。はっきり言って酷い。
なのになぜかユーモア漂う画風なのだ。
鬼たちの表情がギョロメでどこか愛嬌があるせいもあるけれど
目玉くりぬきの刑の横にころんころん目玉が転がっていたり
何か面白みがある。
ここら辺のバランスがとっても興味深い。
宗教的な戒めの図のはずなのに、なぜこんなにこぼれ出る愛嬌があるんだろう?
DSC02341.JPG
夢殿も見て、満足して法隆寺を後にした。
でもそのおかげで、予定より30分くらい遅れてしまった状態。

帰りはまた筒井駅までバスに乗ったのだが、その車中で法隆寺そばの中宮寺に
アルカイックスマイルで有名な菩薩半跏像があることに気づく。
あー、バカバカ。
しっかり時刻表までチェックしていたのに、肝心の展示物をチェックしていなかったよ。
友人と二人で悔しがってしまった。
が、また来る楽しみがあると思えばいいか、ということに(笑)

当麻寺へは近鉄で移動。
橿原神宮前で乗り換えるのだが、各駅なので小1時間かかる。
駅からは徒歩で15~20分程度。緩やかな坂道を登っていく状態。
中之坊に到着したのは、16:00くらい。

当麻寺の特別公開、中之坊の天井絵が目当てだったのだが、これは肩透かし。
昭和、平成の天井絵なのだ。
もっと古いものかと思っていたので、がっかりしてしまった。
単にこちらの下調べが悪かったのだろうけれど。
でも中之坊のお庭はこじんまりとして女性的な雰囲気があり綺麗。
DSC02344.JPG
一部は牡丹園になっているようだったので、牡丹の時期が特にいいかも。

が、うろうろして本堂などに入場すると、結構さらっと国宝がおいてある。
当麻寺入り口付近にある梵鐘も国宝で、屋根つきで網で囲われているとはいえ
風雨にさらされているよう。大丈夫なのか?

本堂では曼荼羅図、厨子、須弥壇が国宝。
須弥壇に触れるなとは書いてあるけれど、足元なのでうっかりとぶつかる人もいそう。
螺鈿がはがれないかと心配。

金堂にある四天王は、ぜひ見るべき。
ほかのところにある四天王は割と険しい顔をしていることが多いけれど
ここの四天王は、穏やかな顔をしている。
口角が上がっているように見えるものもあり、なんだかとても親しみを感じる。

天井絵で失敗したと思ったし、展示物が少ない割には意外と満足度が高かった。
当麻寺、恐るべし。

そしてようやく帰宅の途についた。
当麻寺滞在時間が予定より短めだったので、当初の予定通り大阪に18:00に到着できた。

ふぅ。
なかなか濃い行程だったけれど、もう少しゆっくりじっくり回るほうがいいかも。




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